ハード-DS
進行度-クリア(1週目)
お気に入りキャラ-バカガリ(アホの子過ぎて可愛い)
お気に入りユニット-ストライクルージュI.W.S.P
難易度-ヌルいヌルすぎる
笑ったところ-練馬レッドドラゴンの扱い
点数-67点(B)
かなーり古いソフト(2007年3月1日発売)なので、レビューするか悩みましたが、
レビュー数の水増し全くない文才強化に繋がるかもしれないので書くことにしました。
ご存じの方も多いと思われますが、本作はニンテンドーDS初スパロボ。
Wはデュアルスクリーンとシナリオが二部構成であることを指しています。
GBA最後のスパロボJからの続投作品は多いですが、
幸運なことに続編ではなく、全てがリセットされた完全新作。→何が幸運なのかは後述
名作と名高い本作ですが、
茜草の点数付けは第2次Z破壊篇よりも3点低い67点。
何故か。
それは難易度を含めたシステム面等に問題があるから。
DS第一作ということもあり仕方のない部分もあるのですが、雑な部分が多すぎる・・・。
ほとんどはユーザーインターフェイス関連に集中しており、
例えばパイロット能力を確認すると、
上画面に特殊技能と作品名、搭乗ユニットの名前、HP、EN、
下画面にパイロットのパラメーターや精神コマンドが表示されるのですが、
その場で特殊技能や精神コマンドの説明を見ることができない。
これはユニットの特殊能力でも同様で、
それがどういう能力なのか知りたい場合には、
わざわざ戻って検索というシステムを利用しなければいけない。
こういった面倒臭さは強化パーツ、ユニット換装、乗り換えにおいても存在し、
パーツ装着時や換装後、乗り換え前後の武器性能が一切見られなかったりするので、
これまたわざわざ戻ってユニット能力を見ないといけないと地味にストレッサー化している。
それとこの作品、やたら分岐が多いのだが(1~2話で大体合流とかなり短い)、
別ルートのユニットが装備している強化パーツを外すためには、
その強化パーツの在庫を0にした状態で、再度選択し、
黄色く表示された別ルートユニットから取り外さなければならない。
まあ、これから説明する難易度の低さのおかげ?で、
正直強化パーツにそこまで拘る必要もないのだが・・・。
ということで難易度なのですが、
10段階でF完結編を10、α外伝・インパクトを7、第2次Z破壊篇を5とすると、Wは2です。
頭なんてまるで使いません。
戦闘はデモスキップ&R+Aボタンでガンガン飛ばしていればそのうち終わります。
味方機の性能がインフレしているために、
携帯機スパロボでお馴染みの性能低下攻撃を使わなくても余裕余裕。
特に一部機体が突出しており、
中でもジェネティックガオガイガーは異常とも言える性能を誇っている。
→ガオガイガーの優遇っぷりについてはシナリオ面で追記
ダメージを1400軽減させるバリアに、
1800以下のダメージを無効化するバリアを二重に装備し、
更に勇者技能で装甲があがるため、
装甲を改造しておけばラスボスの攻撃すら防御で無効化する始末。
→強化パーツのバリア発生装置を付ければ
→更に1000~1400軽減で防御せずとも無効化・・・
火力面も突出しており、一番攻撃力の低い格闘でも、大抵の雑魚は一撃で沈められるほど、
加えて、ガオガイガーの武装は全て格闘系武器のため、
格闘武器の性能を上げるインファイトのスキルを9まで取り付けると、
全ての武器にクリティカル率+25%、攻撃力+450ともはやギャグ。
→お気に入り登録して15段改造すると、無敵すぎて逆改造したくなるくらい
→今作は周回時に改造度がリセットされない
おまけに、リアル系ですらスーパー系並の攻撃力を持っていたり、
やたら魂持ちのキャラが多い為、初心者でもリアル系オンリークリアが可能。→運動性をある程度改造しておけばラスボスの攻撃も0~20%
→パワードレットの隠し武装赤い一撃は15段改造&インファイト9で8100・・・
→しかも、レッドフレームパイロットのロウは魂持ち
まだK・Lをプレイしていないので、
Wの難易度がDS初だからなのかDSスパロボの特徴なのか謎ですが、
取りあえずWはヌルすぎて戦闘が完全に作業なため、
やっているとじわじわと疲労が蓄積して来るのが難点。
→敵増援が多いのも疲れの原因
→無限復活・増援ステージも複数存在し、やたら金が稼ぎやすいのも問題
まあ、さくさく進むので、シナリオの続きがさっさと見られるという点では有り難い・・・のかな?
で、この作品の評価を一気に押し上げる要因となったシナリオについてですが、
先述の通り、続編作品多数、二部構成、Jからの続投作品が多いという点で
非常に使い回しや出来を不安視していたのですが・・・杞憂でした。→戦闘モーションは前作Jからの流用も多いのがPVで分かったため。
→Jは全体的にシナリオの出来が悪く、
→クロスオーバーがまるでなされていなかったりする上に
→脚本家が途中で交代したと言われるほど(あくまでも噂)
→途中から作風やキャラの口調が一気に変わってしまう
→加えて、伏線も放置され、
→オリジナル用語が唐突に出てきてユーザーへの説明は0
→更には、ラスボスさえポっと出の小物。
→そのため、二部構成と聞いて同じ事が起こるかと・・・
→当時はそれらの不安とDSはどうせ改良型がでるからと考えスルーしてました
気になる部分は多々あるものの素晴らしいの一言。
家族愛や思い出がテーマの今作は、
オリジナルを含む参戦作品のクロスオーバーが非常に上手い。
同じ宇宙の騎士テッカマンの派生であるデトネイターオーガンとテッカマンブレードの設定融合や→派生作品ではあるが、設定やシナリオは実際には全く関連はない
ガオガイガーと百獣王ゴライオンの設定融合、
本来表と裏であり、絡むことの無かったSEEDとASTRAYの同時参戦等、→SEEDは原作前半部分はスポット再現で、ASTRAYの方は多くのイベントを再現
→M1アストレイ開発までの経緯や原作では語られなかったキラ救出も語られ
→SEED本編しか知らない人も、裏で何があったのかを知れるようになっている
if展開を重視したシナリオとなっている。
逆に言えば、原作再現率は低く、ゲッター、マジンガー、ゴライオンは特にその傾向がある。→分岐して合流したらイベントが起き
→合体攻撃の実験台にされて死亡する暗黒大将軍には吹いた
テッカマンブレードⅡもⅠのシナリオ内に組み込まれたために、正直影が薄い感は否めない。
→まあ、OVA作品な上に、Ⅰとはまるで逆のノリの作品なので、こちらは賛が多めだろうか
その一方、Jでの再現が雑だったフルメタルパニックの演出が強化され、
→何故かJで出てこなかった風間やマッカランが登場
→しかも、マッカランはスポット参戦だがM9で戦闘することも出来る
→彼らだけでなく、A21のセイナもスポット参戦や
→ゴヒと共にシナリオに絡むなど作品全体の扱いが良くなった
ガオガイガーに至っては、性能だけでなくシナリオも明らかに他作品との扱いに差があり、
第3次αでも最後まで再現しているにも拘わらず、
今作では更にほぼ全てのイベントが共通ルートで再現され、
分岐で最終決戦が消化されている他の作品とは扱いが一線を画している。→後から知りましたが、顔グラが凱だけで12個とか・・・
→BGM数もトップ
お馴染みの原作死亡キャラ生存も多く、Jではどうやっても回避不可能で、
勝手にイベントを起こして死んでいったSEED陣は条件付きで全員生き残らせることができる。
→中でも首ちょトール、フレイの生存には驚いた人も多いだろう
→しかも、フレイは条件なんぞなく、100%生き残りキラやサイと和解する
→あと、Jだと実質二択のヤマダジロウとバルザックは共に自動生存
で、肝心のオリジナルはというと、
版権作品の設定を用いた伏線や展開などクロスオーバーを行っているが
近年のオリジナルに多い他作品食いということは特になく、
→主人公の父親に関しては多少その傾向あり
版権キャラとも良好な関係を築いている。
特に主人公であるカズマは第二部の開始時に厨二病を煩うが、
良くあるスパロボオリキャラの鬱陶しい感じというよりも(アキサムとかな!)
それを家族や版権キャラにネタにされ温かい目で見られるなど、
上手い具合にアホの子に仕上がっている。
→ちなみにこの厨二病。これも伏線の一つだったりする
→戦闘シーンの台詞まで厨二病
敵オリジナルに関しては、こちらも伏線がしっかりとしており、唐突でもポっと出でもない。
しかし、1週目噛ませ、2週目ラスボスのキャラとある人物のコピーキャラに関しては、
性格と行動が設定を考えると何かおかしい。
いくら何でも前者は扱いが悪い、後者は非情すぎる等の穴もある。
[総合評価]
システムに関しては古い作品&DS初と言うこともあり、
インタフェースがまだまだ不完全なように感じました。
二部構成のシナリオはかなり出来が良く、
歴代のスパロボを見てもトップクラスの構成でしょう。
→ライターの表記は三人ですがどれも情報が乏しい。
しかし、二部構成&シナリオ重視のためか、
スポット参戦だけで終わってしまうキャラや参戦が異常に遅いキャラなどの問題も抱えている。
→主役であるにも関わらず正式参戦が第二部後半のオーガン
→イベントは一区切りしているにも拘わらず、
→ガオガイガー関連のイベントに巻き込まれ、
→正式参入が50話(全55話)の劇場版アキト
→第二部のナデシコはガイとリョーコ、サブロウタだけ初期からで、
→その他メンバーの復帰が遅く、合体攻撃が使えない
→残り10話程度で参戦の劾・イライジャ・プレア
→2回説得で仲間にしたにも拘わらず、スポット参戦のソードカラミティのエド
→1話スポット参戦のみのゴールドフレーム天のロンド・ミナ・サハク等
→そもそもMSは二部からのみ・・・(30話から)
一部ユニットの改造値引き継ぎや大量の分岐、
2週目以降の一部シナリオ変化・ショップでのAS・MS購入など
複数回遊べる仕様になってはいるのだが、前述したとおり、やたら作業感が付きまとうのが残念。
DS初と言うこともあり、初心者向けを狙ったのかも知れないが、
一部の敵を除いて苦戦することがまるでないというのはどうなのか。
とはいえ、既に酷い作品と広まりすぎてやる気すらしないKなんぞに比べれば、
月とすっぽん、ボン太くんとウツボくん、カズマとミストさんです。
→そう言えば、この作品にもBGM盗用疑惑があるとか・・・
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