VIDEO この記事はネタバレを多分に含みますのでご注意ください
ハード-PSP(UMD版) データインストール-モチのロン フィルムは-ティアとプレシアのプリン責め(PVの2:21) 特典漫画は-ぺらっぺらでがっかりだよベイベー クリア時間-33:42 カノンノコレクターまで-36:21 プレイ済みの歴代To-P(GBA)、D(PS)、E(PS)、D2、なりきり1・2・X、マイソロ2 一番好きなToは-エターニア
小学生の頃にDをプレイしてシリーズのファンとなったのですが、 その後、続編であるD2でがっかりしたっきり、据え置き系はプレイしてなかったりします。 ちなみに、なりきりXにもがっかりさせられましたorz まあ、それは置いておいて、レビューに入ろうかと思います。
[キャラの待遇面] テイルズオブザワールドの第5弾(なりきり2~マイソロ3)である本作 前作の50キャラから30人以上増えて、88名のテイルズキャラが登場しています。 ただ、そのうち操作キャラは76名です。 ワールド系はどれだけテイルズキャラが登場するかがポイントなので、順調に増えているのは評価できます。 スキットの数も非常に多く、キャラの掛け合いは見ていて楽しいものが多いです。 ただ、作品ごとの扱いの差が激しい・・・。 ぶっちゃけてしまえば、あり得ないキャラの参戦など(ヴァry)、恒例となったアビス贔屓がある一方、 スパロボのマジンガー的なポジションのP組(後述しますが、金髪さんは本編には一切絡みません) メルディが参戦しても相変わらず空気なE組(今作のギルドの立ち上げメンバーのはずなのですが・・・)新規参戦キャラが0のT組 (いくらワゴンで不人気とはいえ・・・)など、 もう少しどうにかならなかったのかスタッフを問いたいくらいです。 加えて、3DSでアビスの移植が発売するためなのかはわかりませんが、 マイソロ2とは違い、何故かルークが「俺は悪くない、俺は悪くない」フォームに変身しています。 髪ばっさりイベントがあるわけではないので、終始非常にウザイです。 スキットでやけにツンデレ描写がありますが、「萌え」なんて微塵も感じないのは、私が男だからでしょうか。 他にもキャラの性格崩壊(個人的には虫眼鏡で人の服を燃やすリッドが気になる)など色々ありますが、 お祭りゲーということで、ある程度はユーザー側が寛容にならなければいけない部分もあるのでしょう。なので、気に入らない部分があっても決して、ファ○○!!!とかブルシ○○!!!とか叫んではいけません。
[シナリオ面] 特典の漫画同様ぺらっぺらです。 本編は盛り上がりも何もなく終わってしまってしまいました。 ラスダン、ラスボスですらもう終わり?と思ってしまうレベルです。 というか、敵オリジナルキャラがまともに絡むイベントが少なすぎます。 せっかく、今の世界を捨てて彼女の側についた人間の話が出てきたかと思ったら、 そのイベント以降は、彼らについて一切触れません。 そして、彼らの姿をしたモンスターが、ラスダンに雑魚として出てきたときは、ため息しか出ませんでした・・・。 戦争やら世界に対する驚異やら連呼しますが、主人公たちが町に出ることはない上に、 バンエルティア号内部にも変化がないので(音楽はずっと明るい)、危機に対する切実感が全くありません。 連続した話ではなく、場面場面が切り離されているクエストタイプのゲームの弊害でしょうか。 それとも単に、スタッフの能力が致命的に低いのでしょうか。ちなみに、私は後者だと思います。 ゲー○からラザ○○&○○ディアに対象と規模が変わっただけで、基本的に2と同じことしてるだけですし。 何のために、サレ(R)やバルバドス(D2)などを本編に登場させたのでしょうか。 しかも、サレは2回、バルバドスは通り魔的に1回戦闘するだけで、 決着はクリア後のクエストという、なんともお粗末な怒濤の歴代ボス参戦です・・・。 クリア後のイベントのみの天使さんたちも絡ませれば、もっとマシな話が作れたと思われます。 お祭りゲーということなので、ある程度はユーザー側が寛容にならなければいけない部分もあるのでしょう。なので、リタとハロルドが万能すぎて、またもキールが要らない子!!!とか言ってはいけません。
[システム面] 先に良いところから羅列していきましょうか。 ①:データインストールがあるため、ロードが非常に快適→マイソロ1、2では、データインストールは実装されていない(発売時期的に無理) ②:70までと制限はあるものの、待機メンバーもレベルがあがる(余裕で本編クリアできるレベルです)→マイソロ1、2では、パーティーインしていないキャラはレベルが上がらない。 ③:レディアント装備に付加されているスキルが強力なもので数値も固定になった。→マイソロ2では、ランダムだったため、セーブ&ロードが基本。 ④:強化による武具のパラメーター強化&合成によるスキルの移動が可能になった。→マイソロ1、2では、高い数値が出るまでひたすらセーブ&ロry ⑤:一部キャラのスカート内が、ブラックホールではなくなり、パンティが見ry→マイソロ2では、カノンノは体内にブラックホールを所持していました(1はそもそもカノンノ参戦せず)。 さて、悪いところも羅列しましょうか。 ①:所持品&倉庫の限界数が低すぎる。→終盤どころか中盤には、「もうお腹一杯だブー」宣言をしやがります。売るのめんどくさい。 →1回のクエストで10、20は余裕で手に入る。 →加入したキャラがつけてる少尉の仮面とか言うネタアイテムがウザイ。気づくと20、30と貯まっている。 →クリア後にグレードショップで倉庫を拡張できるが、必要ポイントが500GP(初週クリア時で1000GP程度) ②:宝箱を開けたときに、所持品が一杯だとアイテムは手に入らず、宝箱は開いた(入手済み)状態になる。→中を見てから武具を捨てるとか、過剰アイテムで回復してからとるということができない。 ③:クエストを受注していない状態で全滅すると、パーティメンバーが治療中になり参戦できなくなる。→クエスト中なら問題ない上に、クエストを破棄することにデメリットがない。 →治療中の仲間に話しかけると、恨み言を言われることがある。 ④:クエストをクリアしないと、ダンジョン内から一瞬で戻ることができなくなった。→マイソロ2では、いつでもどこでも脱出が可能。 →クエストを受注していなくても同じ(なおさら、受注していない状態で探索する意味がない) ⑤:ホーリーボトルがないために、戦闘の回避が難しい。→敵シンボル移動速度-が称号スキルにあるが、狭い通路ではまるで意味をなさない。 →ソーラーリングで止めることはできるが、画面上に最大3体まで敵シンボルが出るので・・・。 →移動力上昇のスキルが無くなったので逃げにくい。 →移動中に移動速度の早いシンボルが前から出現すると確実に接触してしまう。 ⑥:キャラ参入イベントやVSイベントの目的地が遠すぎる。→○○が近くに居るから一緒に迎えに行ってほしいと言われ、ダンジョンの最奥へ行かされる・・・ →決闘してほしいと言われ、ダンジョンの最奥へ行かされる・・・ →シナリオ進行に合わせて、目的地が変わる(例:樹海3へ通行可能になると、樹海2が3に変わる) ⑦:ダンジョン内のショートカットの作成にソーサラーリングが必要になった。→レベル2は終盤、レベル3にできるのがクリア後のイベントのため、それまでは長い道のりを・・・。 ⑧:クエストが全部お使い→マイソロ1、2では、・・・ああ、同じですね。 以上のように良いところ、悪いところを書きましたが お祭りゲーということなので、ある程度はユーザー側が寛容にならなければいけない部分もあるのでしょう?なので、次も進歩がなかったら見切りをつけてしまうそうな気がするとか、絶対に言っちゃ駄目です。
[バトル面] 相変わらずバランスが悪い・・・。 一部の敵が持つ剛性(スーパーアーマー)が高すぎるために、少数パーティーではまともな戦闘が難しい。 なぜなら、こっちは剛性0なために、一発殴られれば攻撃や詠唱が止まってしまうから。 雑魚戦はほぼ確実に敵は複数なので、1人や2人だとリンチされまくって簡単にパトります。 OD(オーバードライブ)を使えば常時スーパーアーマー状態になれるのだが、 それを使うためのゲージを溜めるためには雑魚戦を行う必要があり(以下略)。 ボス戦は特にこの傾向が強く、こちらの攻撃がヒットしまくっているのに攻撃されて吹き飛び、 回復のためアイテムを使おうとして(中略)なので、体勢を立て直すのが難しいことが多い。 雑魚を伴って出てくるボスなど、雑魚を攻撃していると横からボスに攻撃され、 ボスを攻撃していると雑魚に攻撃されてと、ウザイことこの上なく、結局はごり押ししかなくなる。 新メンバーを迎えに行くクエスト(何故に?)など、強制少数メンバークエがあるのにこれでは・・・。 というか、むやみに高い剛性が戦闘をクソにするのはなりきりXでわかったんだし学ぼうよ。 ソーサラーリングで燃やしたくなるタンスランキングで栄えある1位(脳内調べ)に選ばれた アスファルトだかアスベストさんの悪口を言うスキットを入れるくらい何だから理解してたでしょう。→一応、仰け反り耐性というスキルもありますが、手に入りにくい。 →レディアント装備に仰け反り耐性+1が固定されているので、これが手に入るとだいぶ楽にはなります。 しかし、4人パーティー前提で作られているのだから、少数パーティーで動くことを強制しないで欲しかった。お祭りゲーということなので、ある程度はユーザー側が寛容にならなければいけない部分も・・・ なので、トラクタービームっていつから空中の敵にも効くようになったんだ?とか言っちゃいけません。
[その他] これはゲームではなく、近年のNBGIの特性となりますが、 前作でも面倒だった連動サイトの利用に、煩雑な手続きの必要性が追加されたり、 → PC、携帯で予めNBGIのコミュサイトに登録する必要があり、PSP単体では利用が不可能 雑誌などに書かれたパスワードなど、正直利用するのが面倒すぎてうんざりします。 ケロロRPGなんて、まともなパスワードが劇場版のイースター島とケロロ専用武器しかなかったし・・・
[攻略] 一部特殊な条件で仲間になるキャラについて記述しておきます。 コングマン:スタンをパーティーに入れて、闘技場で戦闘を開始すると確率で乱入 →勝利後、バンエルティア号に戻るとイベントが発生 リリス:スタン(とルーティ?)をパーティーに入れて闘技場で戦闘を開始すると確率で乱入 → 勝利後、バンエルティア号に戻るとイベントが発生 パスカ・カノンノ:彼女以外の全てのキャラを仲間にすると、バンエルティア号ホールでイベント発生 →闘技場で彼女と戦闘し、勝利するとイベントが発生
[総評] 改良された部分もあれば、改悪された部分もあるというなんともカオスな状態になってしまいました。 これが一般的なRPGであれば、及第点など遙か彼方でしょうが、 テイルズのお祭りゲーとしてであれば、そこそこの出来なのでしょう。 アレな部分はあれど、歴代キャラが同じ世界で原作とは違う道を歩んでいる姿を見るのは楽しいですし。 特に悲劇的な結末を迎えるはずのキャラならなおさら・・・(リメで削除されたらしいですが、ゾンビとか)。 なお、場所によってはぼろくそに叩かれているこのソフトですが、 近年どころか、初期以外ほとんどの作品をやっていない私にとっては、それなりに楽しめたゲームでした。 キャラや音楽に思い入れが強ければ強いほど、厳しい評価が出やすいのかもしれません。 次回作がどのハードで出されるのかはわかりませんが(ネクスト的な意味で) テイルズファンの期待にできる限り応えて作られたゲームにして欲しいものです。
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テーマ : テイルズ
ジャンル : ゲーム